Windows11上でLinux環境構築

Windows上にLinux（Ubuntu）環境を構築し、さらに Ubuntu に Google Chrome をインストールするまでの手順

1. WSL（Windows Subsystem for Linux）をインストール

① Windows PowerShell を管理者権限で起動

スタートメニューで「PowerShell」と検索し、右クリック → 管理者として実行

② WSL をインストール

wsl.exe --install

③ WSL と Virtual Machine Platform を有効化

dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
 dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart

上記コマンド実行後、Windows を再起動

④ WSL2 を既定に設定

wsl --set-default-version 2

2. Ubuntuをインストール

以下のコマンドで Ubuntuをインストール、安定版(LTS)を推奨（2025年現在24.04、適宜書き換えてください）

wsl --install -d Ubuntu-24.04

インストール完了後、PowerShell 上で自動的に Ubuntu が起動

3. Ubuntu 初回セットアップ

初回起動時に以下のプロンプトが出ます。指示に従ってユーザーを作成

Create a default Unix user account:

• ユーザー名：小文字・数字・アンダースコア推奨
• パスワード：入力中は画面に表示されないため注意

以降はPowerShellを閉じてUbuntu上で行うことを推奨

4. Anaconda（Python 環境）をインストール

Ubuntu のターミナルで以下を実行

① インストーラーをダウンロード

こちらもAnacondaのバージョンは適宜書き換えてください

wget https://repo.anaconda.com/archive/Anaconda3-2024.10-1-Linux-x86_64.sh

② インストール開始

bash Anaconda3-2024.10-1-Linux-x86_64.sh

Enter を押すと利用規約が表示されるため、表示が終わるまで Enter を押し続ける

③ conda 初期化設定

途中で以下の質問が出ます。基本的には yes を推奨

Do you wish to update your shell profile to automatically initialize conda? [yes|no]

5. Ubuntu用ファイルマネージャー（GUI）をインストール

WSL上で GUI ファイルマネージャーを使いたい場合の例を示します（必要に応じて）。

① Nautilus（GNOME の標準）

sudo apt install -U -y nautilus

[sudo] password for ユーザ名

② 軽量な PCManFM

sudo apt install -U -y pcmanfm

③ 日本語フォント（表示安定化）

sudo apt install -U -y fonts-noto-cjk

6. Google Chrome を Ubuntu にインストール

以下の手順で Chrome をインストール

① Chrome の deb パッケージをダウンロード

wget https://dl.google.com/linux/direct/google-chrome-stable_current_amd64.deb

② インストール

sudo apt install ./google-chrome-stable_current_amd64.deb

まとめ

本ガイドでは次を実行しました：

• Windows に WSL2 を導入
• Ubuntu 24.04 をインストール
• Anaconda で Python 環境を整備
• GUI のファイルマネージャー導入（任意）
• Google Chrome のインストール